今年のお盆のバカンスは久しぶりに海外に行くことになりました。


エアアジアで成田 - スワンナプーム間の航空券を予約しました。往復料金と機内食と座席指定で54,062円です。お盆の繁忙期にしては激安です。
予約した当時には上記のようなエアアジアが飛ばないかも?みたいな、きな臭い話もあったのですがなんとか飛ぶようです。

嘘でした。早速復路便がキャンセルされました。がーんだな...さっそく出鼻をくじかれてしまった。別航路のチケットを探します。もたもたしてると値上げしてしまう。適正価格は待ってくれない。エアアジアの別便を取るのはさすがにリスキーなのでZIP AIRという圧縮ファイルみたいな名前の航空会社で復路のチケットを急いで6万円で手配。タイの往復チケットに合計11マンも使うとか正気の沙汰ではないですが、このご時世なのでやむなしです。
キャンセルになったチケットはバウチャーで返金されるようなので、なんかの機会にまたエアアジアのチケットを買って供養しようと思います。
南南西に進路を取れ

出発当日。
「復路の便がキャンセルになっているようで、次の日のフライトに変更しますか?」
チケットカウンターの人からまさかの提案。状況がよく分からないけど滞在日数が多少伸びるのは構わないので、承諾。
「ではお客様のフライトを変更します。あっ、満席でしたやっぱ変更できませんサーセン」
思わせぶりに肩透かしを喰らう。しかし往路のエアアジアのチケットは何事もなく発券されました。復路のエアアジアはキャンセル&返金として、.zip AIRでチケットで帰ることにします。

ターミナルにある両替商。このイカれた円安の時代とはいえ4.13円で替えるほど俺はTOUGH BOYではないので現地で替えます。

搭乗します。三列シートの通路側の席を抑えました。持論ですが、飛行機はできるだけ前方の通路側の席に限ります。着陸した時にさっさと出たいのと、トイレに行く時に隣の席の人に気を使うのが嫌なので。
タキシングし、CAによる緊急脱出のチュートリアルが終わり、無事離陸。列には他に乗客がいないので座席隣人ガチャに勝利したと確信しました。シートベルト着用サインが消えるやいなや、どこからともなくタイ人のおっさんが現れて窓側の席を占拠し、真ん中の席にiPadを置いて映画鑑賞をおっ始めました。実家のようにくつろいでいるおっさんを見て、あぁ、こういう理不尽さこそが海外旅行だよなぁと思い出しました。(注釈:だいたいどこのエアラインも離陸後は同じクラスの座席であれば自由に移動できる)。

事前にwebで注文していた機内食のRoasted Chicken with Black Pepper Sauce(死んだ鳥の葬式)。同じ便に搭乗していた友人は売り切れで機内販売の糧食を買えずにひもじい想いをしていたので、事前に注文するか腹に何か入れて搭乗するのが良さそうですね。
気圧の関係で味覚が鈍感になり食事を美味しく感じないという話がありますが、機内という非日常感の中で食っているので何食べても多分うまいです。知らんけど。
フライト時間は約7時間。アニメ見たり昼寝してたらあっという間につきました。
RTA in suvarnabhumi

入国検査が混んでいたら嫌なので(密なところで感染したら嫌なので)、ファーストトラックで入国することにしました。ビジネスクラスやファーストクラスのチケットで来た人は使えるようですが、エコノミー症候群の人も課金すれば使えます。タイムイズマネーです。迅速に入国するために課金しました。

飛行機を降りたところで、ワイの名前の書かれたプレートを持ったおっさんが待ってくれています。おっさんに付いて行って空港内をとんでもない早歩きで進みます。なるほど、ファーストトラックって超早歩きで入国検査所まで行くことかwwwこりゃ一本取られたわガハハ。と思っていましたが、そのまま入国検査のプライオリティレーンに並んでる行列に割り込み、すっ飛ばし、おっさんが窓口の中に入って行き、おっさんに指紋を取られ、おっさんに写真を取られ、入国。あ? なんかとんでもないスピードで入国できてしまいました。スワンナプーム入国RTA最短記録です。入国カードすら書いてねぇし(入国カードはいつの間にか廃止されていたようです)。
ワイだけ入国RTAをして一緒の飛行機できた友人は置いてきたので、しばらく空港の中で時間を潰します。

タイでの(この旅行での)初めての買い物。UCCのコーヒー。CUPPAとはなんぞや。

スワンナプームの地下にあるスーパーリッチで両替します。1バーツ3.77円と、成田空港の4.13円よりだいぶレートがいいです。この日の相場は10,000円が2,649バーツだったのですが10,000円が2,620バーツというほぼ相場通りのレートで両替してくれました。さすが俺たちのスーパーリッチ。そこに痺れる憧れる。

タイといえばタイマッサージです。エコノミー症候群を癒すべく空港のマッサージ屋に突入します。フットマッサージが30分720バーツ(約2,700円)。日本でよくある60分3,000円とかのマッサージより全然高い。というかバンコク内でも1時間300バーツとかが相場なので狂ったように高いです。が、受けます。そんなに気持ちよくなかったのですが100バーツほどチップを渡して撤収。
置いてきた友人や別の飛行機できた友達と合流し、タクシーで市内へ。

発券機でチケットを発券しチケットに書いているレーンに行ってタクシーに乗る、というシステムになっていました。昔はタクシーカウンターの人の行き先を伝える感じだったような。
飲んどる場合かーッ
旅行の内容自体はおっさんたちがワイワイしているだけなので割愛します。







これ全部スマホのカメラで撮ったのですが、最近のスマホの写真性能はすごいですね。ミラーレスも持って行ったのですがそんなに使う機会はありませんでした。次の旅行はミラーレス持っていかないかも知れません。
恐怖! PCR検査クリニック
「検査を陰性にして、MySOSを青画面にするのがワイの長年の夢だった」
「そういうことに協力を惜しまないのが我々メドコンサルトクリニックだ」
帰国にはPCR陰性証明が必要なので、帰国の前日に日本人街にあるPCR検査所、MedConsultClinicに行って検査します。

このクリニック、海外旅行者の間で評判です。帰国に必要な医師の署名付きの検査証明書を、検査の結果が出る前に渡されます。検査結果は数時間後にメールで送られてくるので、その内容を旅行者本人が検査証明書に記入するといったゆるさが旅行者にウケているようです。これ陽性判定出ても陰性で記入してエビデンスにすれば誰でも帰国できてしまうかも(なんらかの法に触れるので絶対にそのようなことはしないように!)
朝早くに行ったため比較的空いていました。撮影禁止エリアでGoProでvlog撮っている日本人、タイ人のスタッフにものすごい剣幕で日本語で怒鳴ってる白人のマダム、色々な人がいてカオスでした。
代金をクレカで払い、いざPCR。おお、なんという冒涜的光景か!顔の穴という穴に棒が襲い掛かる。
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
それは情け容赦ない殺人カラテのムーブメント。PCR、何回やっても慣れませんな...。

その日の夕方にメールで結果が届きました。無事陰性でした。検査結果とワクチンの接種証明をMySOSにアップロードします。数時間後、青になりました。

これで無事に帰国できます。
そして無事に帰国。めでたしめでたし。
9月7日から帰国時のPCRが不要に
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C073.html
9月7日午前0時(日本時間)以降、有効なワクチン接種証明書を保持している全ての帰国者・入国者については、出国前72時間以内の検査証明の提出を求めないこととします。
9月7日以降、ワクチン接種者は帰国時の鼻に棒を突っ込まれる謎の儀式が不要になるようです。これでカジュアルに旅行に行けるようになりますね。まだまだコロナ前より便数は少ないし、燃油代がクソ高いのと円がクソ安いのでしばらくはアジア中心の旅行になるかな...。
ではでは。